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3人の外国人CEO
今回は近年増えてきた外国人CEOの中でも代表的な3人、日産のカルロスゴーン氏、ソニーのハワードストリンガー氏、オリンパスのマイケルウッドフォード氏の3人外国人CEOに焦点を当てて、その業績・報酬・株価への影響など見ていきたいと思います。
日産・カルロスゴーンCEO
1番有名な外国人CEOといえばまさにこの人、カルロスゴーン氏ではないでしょうか?
1999年、経営危機に陥った日産の株式をルノーが40%取得し、ルノーから送り込まれてきた人物です。その後日産はコスト削減、リストラ、新製品の投入により業績をV字回復をはたします。
ソニー・ハワードストリンガーCEO
このハワードストリンガー氏は全く畑違いのところからやってきます。
このハワードストリンガー氏はもともとジャーリストです。しかしリクルートされなぜかCEOにまで。
就任中の業績はあまり良いとは言えず株価は大幅に下落しています。
オリンパス・マイケルウッドフォードCEO
この方の名前はピンとこなくてもオリンパスの粉飾決算といえばあまりにも有名です。
その粉飾決算を表に出した人がこの人です。バブル崩壊後の財テクによる失敗を10年以上隠し続け、その損失を過大評価したM&Aの損金で補填していたのです。CEO就任後すぐにこの以上な買収に気付き公表しようとしたところ急遽解任され、日本の悪い体質を世界に知らせてくれました。
3人の報酬と業績
それでは3人の業績とその報酬について見ていきます。
日産・カルロスゴーンCEO
1999年最高執行責任者(COO)、2001年社長兼最高経営責任者(CEO)~
売上 1998年:6兆5000億 1999年:6兆5000億 2000年:6兆 2001年:6兆1000億 2002年:6兆2000億 2003年:6兆8000億 2004年:7兆5000億 2005年:8兆5000億 2006年:9兆5000億 2007年:10兆5000億 2008年:10兆8000億 2009年:8兆4000億 2010年:7兆5000億 2011年:8兆7000億 |
当期純利益 1998年:-140億 1999年:-270億 2000年:-6800億 2001年:3000億 2002年:3700億 2003年:4900億 2004年:5000億 2005年:5000億 2006年:5180億 2007年:4600億 2008年:4800億 2009年:-2300億 2010年:420億 2011年: 3190億 |
報酬の公開は2010年からですので
2010年:8億9000万円
2011年:9億8700万円
となっています。
ソニー・ハワードストリンガーCEO
2003年取締役兼執行役副会長、2005年取締役兼代表執行役会長兼最高経営責任者(CEO)
売上 2003年:7兆5000億 2004年:7兆1500億 2005年:7兆4700億 2006年:8兆2900億 2007年:8兆8700億 2008年:7兆7300億 2009年:7兆2000億 2010年:7兆1800億 2011年:6兆5000億 |
当期純利益 |
報酬は
2010年
基本報酬3億1000万円、業績連動1億円、ストックオプション約4億
合計:約8億
2011年
8億6300万円
オリンパス・マイケルウッドフォードCEO
売上 2010年:8800億 2011年:8400億 2012年:8460億 |
当期純利益 2010年:470億 2011年:740億 2012年-490億 |
報酬は
2011年
1億3907万円
まとめ
この3人の外国人CEOを見る限り 外国人CEOが就任することにより、株価が変動する要因には十分なりうるようです。日産のカルロスゴーン氏のような方が就任するなれば改革が成功し株価に大きなプラス要因になりえますし、ソニーのハワードストリンガー氏のような状況ですと年間数億円というコストがかかる上に収益が上向かないというマイナス要因、そしてオリンパスのようなケースは稀だとしてもこのような事も起こりうるという事を頭に入れておくことが重要なのかもしれません。
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