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MSCB
MSCB(Moving Strike Convertible Bond)とは転換社債型新株予約権付社債のことです。
まずはMSCBの前に通常に
CB(Convertible Bond)についてお伝えいたします。
CBとは株式へ転換できる社債です。
例えば
額面100万円 期間3年 利率3% 転換価格500円
の転換社債を購入したとします。
もし株価が600円まで上昇した時に株に転換すると
100万÷500円で2000株の株式に交換することができ、その株式を市場で売却すると
2000株×(600-500)=20万円の利益を得ることができるのです。
逆にもし株価が400円まで下落しても社債として保有していれば、年3%の利率を受けとり、満期である3年が経過すると
元本の100万円がかえってくるのです。
それではMSCBについてお伝えしたいと思います。
MSCBの通常の社債と異なる点は、この転換価格が株価に合わせて下方修正することができるという事です。
先ほどの例で説明すると、株価が150円まで下落した際は転換価格を200円にするといったことができるのです。
そしてその際交換できる株数は、
100万円÷200円で5000株となります。
つまりMSCBを保有しているものには大変有利であり、既存株主には株価の頭を押さえつけてしまうだけでなく、
株式の希薄化を招き、非常な不利なものとなるのです。 長期投資で株式の購入を考える際はこのMSCBの発行の有無も確認しておくとよいでしょう。
なお優先株においても普通株に転換することができ、かつ価格修正を行える、MSCBとほぼ同等なものがあるので
注意が必要である。
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