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海水淡水化ポンプ、世界シェア40%「酉島製作所」
ポンプ業界について
まずはポンプ業界の今後について予測いたしますと、主に発電所やプラント、上下水道に用排水に使われるポンプは国内ではインフラの整備が一巡したことにより減少傾向にあります。
しかし、世界に目を向けてみると新興国ではインフラの整備はまだ十分に整っているとは言えず、まだまだ拡大することが予測されます。特に発電所や海水淡水化プラントで使われるような高い技術力を求められるポンプは今後の伸びが期待できるかもしれません。
酉島製作所の売上分析
では酉島製作所の売上を分析してみたいと思います。
酉島製作所の連結売上高は平成20年から平成24年までの5年間、ほぼ450億円前後と伸びもせず下がりもせず安定して推移しています。
ポンプ業界トップの荏原製作所が
平成20年:5600億円
平成21年:5000億円
平成22年:4800億円
平成23年:4000億円
平成24年:4100億円
と苦戦していることを考えると、規模こそ1/10ではありますが健闘しているのかもしれません。
次に酉島製作所の海外で売上は
日本:172億円
アジア:131億円
中東:114億円
その他:56億円
と海外での売上比率が非常に大きいことが分かります。
その為、売り掛け金の上位に、
ABU DHABI TRANSMISSION & DESPATCH COMPANY
35億円
地方共同法人 日本下水道事業団
10億円
BHARAT HEAVY ELECTRICALS LIMITED
10億円
Public Authority For Industry(クウェート)
9億円
と、いかにも中東っぽいネームがでてきています。
酉島製作所の今後は
日本におけるポンプ市場の拡大はあまり期待できないものの、海水淡水化市場は過去から現在に渡り拡大し、今後さらに拡大すると言われています。しかし、酉島製作所の売上があまり伸びていないことが気がかりですが、海水淡水化事業のプラント受注などのニュースが市場をにぎわすようになれば酉島製作所の株価も期待できるかもしれません。
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