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相場格言集
半値八掛け二割引
高値から半値八掛け二割引の価格が底の目安となる。
高値から半値八掛け二割引、つまり「高値×0.5×0.8×0.8=32%」のところが安値の目安となるという格言。しかしこの語源は昔の薬屋などでの値引きの目安が半値八掛け二割引であったためと言われ株価に関する根拠はないと言われています。
バブル崩壊やリーマンショックなどにおける個別株の株価の推移を見ても分かるように半値八掛け二割引以上に株価が下落するケースも多く、あくまで一つの節目として捉えた方が得策でかもしれません。しかし半値八掛け二割引の格言どおりに底打ちをする銘柄があるのも確かです。
ではこの差をいったいどこにあるのでしょうか?
私は経営環境の変化にあると考えています。例えばリーマンショック前のトヨタ自動車の高値は8350円、リーマンショック後の安値は2330円となっており半値八掛け二割引に近い底値となっています。しかし家電業界を代表するソニーの株価は、リーマンショック前の高値が7190円、リーマンショック後の安値が772円と1/10にまで落ち込んでいます。
この2つを見比べてみると、トヨタ自動車はリーマンショック後も高い国際競争力を維持しているのに対し、ソニーはサムスン電子やLG電子の台等で国際競争力が低下しています。つまりリーマンショックのように相場全体が暴落し世界不況に陥ってしまっても、本当に強い銘柄は底堅く、弱っていた銘柄はそれをきっかけにより厳しい状況になるのかもしれません。
類似語:「三割高下に向かえ」
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