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振り分け線の読み方/株式ローソク足チャートの見方

 
買いのサイン
売りのサイン

振り分け線とは

 振り分け線とは陰線の始値と陽線の始値、または陽線の始値と陰線の始値が同じ値から始まっているものです。
 出会い線は終値が同じなのに対し、振り分け線は始値が同じものなので区別が必要です。

 上昇トレンドで陰線+陽線の振り分け線が出れば一段高の”買いのサイン”。下落トレンドで陽線+陰線の振り分け線が出れば一段安の”売りのサイン”と見ることができます。

 振り分け線の実践的な見方

 振り分け線を見るにあたって勘違いせずに押さえて欲しい点は、上昇トレンドにおいて陰線+陽線で一段高、下落トレンドにおいて陽線+陰線で一段安を暗示するサインだということです。

 つまり”出会い線”や”タスキ線”などの下落トレンドから上昇トレンドへ転換する際の買いのサインや、上昇トレンドから下落トレンドへ転換する際の売りのサインではなく、トレンド継続のサインなのです。

 もし下落トレンドにおいて陰線+陽線の振り分け線がでたなら”タスキ線”と同じような意味合いを持つと考えても良いと思います。
*タスキ線などの2本のローソク足の組み合わせで示すトレンド転換のサインはこちらを参照してください。

それでは実際にあったチャートを参考に”振り分け線”を見ていきたいと思います。
クラリオン(6796)の2013年12/5から2014年1/23までのチャートです。

 赤い矢印のポイントで始値が完全に同一ではありませんが”振り分け線”が出現しています。
そして株価は”振り分け線”の基本どおり一段高となっています。

 この事から言えることは”振り分け線”が出現すると、もう一段の高値が狙えるということ。しかし、あくまで「もう一段の高値」であり、継続した上昇トレンドを保証するものではないという事です。
もちろん”振り分け線”の出現後も継続して上昇を続ける銘柄もあるとおもいますが、それはあくまで相場次第であり、”振り分け線”の出現により新規の買いを入れるというよりも
「 現在保有している銘柄をもう一段の上昇までホールドしてみる。」
程度のサインとみても良いと思います。

 余談ですがこの”振り分け線”はデイトレードにおいては非常に狙いやすいサインになります。
たとえば最近まで高値を更新していた銘柄が前日に下げて陰線を作りました。そして本日の気配値が高く前日の始値あたりで寄り付きそうです。さらにはもう少しあげれば高値を更新しそうです。このような場合は多くの人間が注目していますので、その日のザラ場に高値更新を狙っていく可能性が高いです。もしそのような銘柄を見つけたらデイトレードにおいて寄り付きで購入する銘柄候補として注目してみてください。

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