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リーマンショック

リーマンショックの前兆

 よくリーマンショックと言われると2008年9月15日のリーマンブラザーズの破綻、そしてその約1週間後から始める大暴落のみを語られれますが、その始まりはサブプライム問題・BNPパリバのファンド凍結など2007年ごろから始まりました。

BNPパリバショック後の日経平均・NYダウ・アメリカ金利

 リーマンショックの始まりはサブプライムローン問題による2007年8月9日BNPパリバのファンド凍結から始まります。
正確にいうと、2007年4月にサブプライム向けの住宅ローン会社ニューセンチュリー・ファイナンシャルが破産申請を行い、同年7月にはベアー・スターンズ傘下のヘッジファンドが事実上破綻しています。
そしてその後株価が下落トレンドに入り2008年9月15日、リーマンブラザーズの破綻を迎えます。
この間の日経平均を株価をみてみると

 2007年7月の高値が18292円、2008年9月の高値が12940円とリーマンショックまで間、長い下落トレンド、さらに2008年前半には底をうったのではないかとささやかれていたこともあり、多くの個人投資家はすでにこの時点で資金をつぎ込んいました。そのため2008年9月からの大暴落ではさらに買いに向かう余裕はほとんどなかったというのが印象です。
そしてその後の日経平均株価は長引くヨーロッパ債務問題や円高、東日本大震災のため2年以上におよぶ長い低迷期に入りました。
ではその間のNYダウはどうでしょう?

 2007年7月の高値が14021ですが、NYダウは同年10月に14198とパリバショック後の高値を抜いてしまいます。その後下落トレンドに入り2008年9月の高値11790から2009年3月の安値6469へと暴落しました。そして日経平均の低迷とは裏腹にV字回復を見せます。

 ではその間のアメリカ金利を見ていきます(日本はほぼゼロ金利ですのであまり参考にならないと思いまして)。
2006年1月
4.5%
2006年6月~2007年8月
5.25%
2007年9月に4.75に引き下げ、その後順次引き下げ2008年12月には0.25%
そして2013年3月の現在まで0.25%は続きますが、2008年11月~2010年6月にQE1、2010年11月~2011年6月にQE2、2012年9月からQE3を行なっている。

 このことから考えると金融緩和を行なった直後から株価の下落が始まっているので金融緩和こそが売りのシグナルであり、リーマンブラザース破綻というセイリングクライマックスは逆業績相場の終わりを告げるものだったのかもしれません。

せっかくなのでこの間も為替相場も見てみます。

 2007年7月、パリバショックより一足早く、サブプライムローン問題によりリスク回避から円は円高方向に動き出します。そしてアメリカ金利が0.25%まで低下した2008年12月、87円という円高を記録し、大底かと思われました。しかしその後アメリカは量的緩和QEと呼ばれる政策をとり、円は底割れ2011年10月に75円台まで下落しました。

リーマンショックの体験談

 2008年にリーマンブラザーズが破綻した直後9月16日こそ日経平均株価は500円近く売られたものの、4日後には値を戻しその後4日間くらいは何事もなかったかのような平穏な相場が続きました。
しかし、9月26日あたりから少しづつ値を崩しはじめ10月8日には10011円から9203円まで800円近い下げを記録しました。その後も大幅な下げを記録し10月の31日には6994円をつけたのです。

まとめ

 これらのことから言えるのは、(1)暴落を起こしうるイベントが起きても最初の1週間や2週間は何事もなかったかもように平穏な続くこと。(2)政策金利の低下は的確に相場をとらえていること(さすがは専門家集団です)。(3)金融緩和の後の(途中の)企業の大赤字または倒産によりセイリングクライマックスを迎えること。などではないでしょうか。

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