スポンサーリンク
バリュー投資(長期投資)
バリュー投資とは
一般的な長期投資における投資手法にはバリュー投資とグロース投資と呼ばれる2つの投資手法があります。バリュー投資とは現在の株価がその本質的な価値と比べて割安なものを探し購入するもので、グロース投資とは将来の成長性に着目し購入するものです。今回のこのバリュー投資について、私の経験を踏まえ説明していきたいと思います。
本来の価値の見極め方
PER・PBR・EPSなど様々な株価指標がある中いったいどの指標を参考に、あるいは組み合わせてその投資対象の本質的価値を判断すればよいのでしょうか?
現在、非常に多くの株価指標がでており、どの株価指標をみていいのか最初はとても悩むと思います。PERのみを見てみても業種別にかなり差があり業種内での比較以外には少し難しいという一面があります。またサブプライムローン問題が表面化する前は株価は非常に高い水準にあったにも関わらず、企業業績がよくPERでみると割安水準にありました。そしてリーマン後は企業業績が急激に落ち込んだため、株価は非常に安いにも関わらずPERは高くなっておりました。そして相場格言にありますように「割高に売りなく、割安に買いなし」という言葉もありますし、「万年割安株」というものもあります。
配当利回り
そこで、私がバリュー投資、長期保有目的で株式を保有しようと考えた時、最初に見るのが配当利回りです(配当利回りランキングなどはyahooファイナンスなどで確認できます)。しかしただ配当利回りが高ければ良いという訳ではありません。その配当が長期に渡り継続されることが重要だからです。そこで継続的にその配当が可能かどうか分析するために、私がみるのが、各企業から出される決算短信と有価証券報告書です。
有価証券報告書はこちらのホームページから確認できます。
有価証券等、電子開示システム EDINET
http://info.edinet-fsa.go.jp/
初心者の方は有価証券報告書(以下、有報)をみてもどこに着目してみていいか分からないと思いますので、以下箇条書きにて有報のチェックポイントを書き出します
1、配当金を出す原資となる、営業利益は黒字であるか?
2、無理のない配当をしていないか?
いくら配当利回りが高くても、配当性向が90%などの極度に高い数字ではその配当政策は継続できないと私は考えます。
3、自己資本比率が高い企業
これは日本に限った話ではありますが、日本の増資制度は非常に既存株主に不利な制度といわざるをえません。魅力的な株が見つかり買ってはみたものの、後日増資をされ株式は希薄化されると、配当金で値下がりをカバーするのはかなり長い時間を要します。
これらの条件がそろい、今後も継続して配当金を出すことができ、その配当利回りが日本国債10年物よりも十分に高ければ、その投資対象は投資価値がある私は判断します。
スポンサーリンク