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”三空踏み上げ”の読み方/株式ローソク足チャートの見方

”三空踏み上げ”とは

 三空踏み上げとは右のローソク足のように4本連続して陽線が出現し、さらにその4本の陽線の間に3つのができる事をいいます。

 本来、窓を開けることは窓の開いた方向に強い勢いがあることを意味します。しかし3つも窓が続くと「一つ目の窓で強い新規買い」「2つ目の窓で売り方の撤退と買い方の買い増し」「3つ目の窓で売り方の踏み上げ」となり、踏み上げ相場の終了や相場の過熱感からしだいに相場は下落に向かうという”売りのサイン”と言われています。

 ”三空踏み上げ”の実践的な見方

 三空踏み上げは”三空踏み上げ売りに向かえ”という格言が基本的なスタンスとなっています。
しかし、3度も窓が開いていることから買いの勢いが強いのも事実です。
 そのため三空踏み上げにより天井をうつケースのみでなく、三空踏み上げ後にいったん下落するも押し目にとどまりその後上昇するケースや、押し目もなくそのまま上昇するケースも当然考えられます。

次のチャートを見てください。
三菱鉛筆(7976)の2014年2月27日から2014年4月1日までのローソク足チャートです。

 このチャートでは1から3までの3つの窓により”三空踏み上げ”が出現し、その後”三空踏み上げ売りに向かえ”という格言どおり下落に転じています。しかしその後、三空踏み上げの4本目の陽線の高値を上抜き、陽転するという展開になってしまいました。

 このことから三空踏み上げが出現した際に採るべき投資戦略は、
利食い・買戻しによる売りは格言どおり問題ないが、新規空売りを行なう場合はロスカットラインを設定する。
三空踏み上げは”売りのサイン”と同時に”強いサイン”なのでその後の上昇の可能性は大きいと頭に入れておく。

 という事をおすすめします。
またこの際のロスカットラインや利食った後の買戻しの値は多くのケースは4本目の陽線の高値(直近高値)となると思います。

 ”三空踏み上げ売りに向かえ”は基本だが、3度も窓が出現した強い相場だということを忘れずにトレードを心がけてください。

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