大陰線の種類（陰の丸坊主・陰の大引坊主・陰の寄り付き坊主）と意味/ローソク足チャート入門

大陰線の種類と意味/ローソク足チャート入門

大陰線の種類と意味

　今回は通常の大陰線と特徴のある3つの大陰線「陰の丸坊主」「陰の大引坊主」「陰の寄り付き坊主」の4つの大陰線ついて説明します。

しかしその前に、まずは大陰線について簡単に説明したいと思います。

　陰線（始値より終値が安い）の中でも特に実体の大きいものを大陰線と呼びます。実体の長さは株価の5％程度が目安になりますが、決まったものでありません。始めから終わりまで大きく下落したことを意味する非常に弱気のサインです。

　また高値圏や膠着状態からの突然の大陰線は売りのサインです。逆に安値圏での大陰線の出現は底の可能性があり、次にくるローソク足を注意してみる必要があります。

それでは4つの大陰線を順に説明していきたいと思います。

陰の丸坊主　上ヒゲ・下ヒゲどちらもない大陰線を「陰の丸坊主」と呼びます。寄付きから大引けまで一貫して株価が下落しているため大陰線の中でも特に強い売りのサインと言われています。
陰の大引坊主　寄付き後いったん上昇するも、その後大きく値を下げ安値引けした大陰線です。陰の丸坊主ほどではありませんが非常に強い売りのサインです。特に高値圏で出現したものは陰の丸坊主に負けず劣らずの売りのサインとなります。
陰の寄り付き坊主　寄付きから大きく下落するも、最後に若干買い戻された大陰線です。売りのサインには違いないのですが若干の注意が必要です。（特に安値圏での出現や下ヒゲが長いものには警戒が必要です。）
大陰線　以上の3つに当てはまらない、上ヒゲ・下ヒゲのある大陰線は特別な呼び名がなく、ただ”大陰線”と呼びます。　陰の丸坊主や陰の大引坊主に比べるとやや弱いですが強い売りのサインです。また陰の寄り付き坊主と比べると実体やヒゲの長さで強弱を判断しますのでどちらが弱いかは明言することはできません。