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各国の財政状況
為替と財政状況
私は為替相場において金利とともに重要になってくるのが財政状況だと考えています。この金利と財政状況が為替相場を決定づける2本柱と言っても過言ではありません。ヨーロッパ債務危機のユーロ暴落はまさにヨーロッパ諸国の財政状況が生み出したものです。今回は各国の財政状況について調べてみました。
債務残高の対GDP比
まずよく見られるのがこの「債務残高対GDP比」。簡単に説明すると、国の借金に対して国の作り出す付加価値=売り上げがどれくらいあるか、とう指標です。財務省が発表している2012年のデータをみてみますと↓
日本:214.1%
アメリカ:108.6%
イギリス:104.2%
ドイツ:88.5%
フランス:105.5%
イタリア:122.7%
カナダ:84.5%
となっています。これだけ見ると日本はアメリカ、イギリス、ヨーロッパ諸国に比べて非常にヤバイ!
と思われますがこれだけではまったく判断できないのです。
次は対外債務の対GDP比を見てみます。
対外債務対GDP比
ネットで出回っている2009年の対外債務のGDP比は↓
アイルランド:1382%
イギリス:413.3%
スイス:401.9%
オランダ:376.3%
ベルギー:335.9%
とまだまだヨーロッパ諸国が上位にきて15位あたりでやっと
ドイツ:185.1%
ギリシャ:182.2%
スペイン:179.4%
イタリア:146.6%
アメリカ:101.1%
そして、、、かなり下に日本:45%
となっているのです。
この事からみると日本は国内からの借金がほとんどで国内での問題に思えてきます。
そして驚いたことにヨーロッパ危機で騒がれているギリシャやスペインよりもイギリス等の借金の方がヤバイんですね!
まとめ
サブプライムローン問題からリーマンショックへと続いた金融危機の中、各国は積極的に経済刺激策を行なってきました。しかし、その反面各国の財政状況は悪化しヨーロッパの債務危機へとつながっていきました。そしてこのデータを見る限り、まだまだマーケットに織り込まれていない各国に危機があるように思えます。今後、この債務危機をどのように乗り切っていくか注視する必要がありそうです。
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