投資信託入門・始め方/注意点

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仕組債入門・活用法

仕組債とは?
 仕組債とは通常の債券とは違い、デリバティブを債券に組み込むことにより、より大きなリターンとリスクを求める商品です。
仕組債はどこで購入できるか?
 インターネット取引が発達した現在でも、インターネット証券では仕組債の募集が少ないのが実情です。やはり仕組債を購入したいとなると対面営業となる大手証券会社と取引することが一般的になります。
いくらから購入できる?
  対面営業の証券会社で購入する場合はおそらく100万円くらいからになるのが一般的です。そして私の以前いた証券会社では3000万くらいから、そのお客様の為に特別に仕組債を組成したりしていました。それ以外はたまに募集がかかり営業活動します。
仕組債の種類と活用法・注意点
 仕組債はとても便利な商品である反面、よく理解せずに取引をしてしまうと思わぬ損失を受ける可能性があります。まずは証券会社で扱う代表的な仕組債、EB債と日経平均リンク債について説明していきたいと思います。
☆EB債
EB債とはExchangeble Bondの略称で株式に変換することのできる債券です。分かりやすいように具体的な取引例で説明したいと思います。
取引例
額面:100万円
対象株式:A株(現在の株価1000円、行使価格800円、転換価格800円)
利率:5%
期間:1年
(1)A株の株価が行使価格以上で満期日を迎えた場合(801円以上)
額面100万+5万円
(2)A株の株価が行使価格以下で満期日を迎えた場合(800円以下)
A株の株式1250株(100万÷800円)+5万円(利息)
 となるのです。細かい条件などは発行ごとに異なってきますしオーダーメイドでしたら「行使価格はたかくても利率を上げてくれ!や、利率は低くても行使価格を低くして!」などと自分の好みに注文できます。
EB債のメリット
 このEB債のメリットはなんといっても自分が欲しいという株があれば指値をした感覚で購入する事ができる点です。有名なトヨタやソニーの株なんかでもできます。もし指値に達すれば株をもらい指値に達しなければ利率をいただけるのです。しかし、もし行使価格より値下がりすると考えるのであれば取引をしないことをお勧めします。
☆日経平均リンク債
 日経平均リンク債とは日経平均株価がある一定の水準以下(ノックイン価格)にならなければ通常の債券より大きなリターンの得られる商品です。それでは取引例を見て説明していきたいと思います。
額面:100万円
購入時日経平均株価:10000円
ノックイン価格:7000円
利率:5%
期間:1年
判定日:満期日の5営業日前
(1)判定日の日経平均株価が7001円以上
額面100万円+利息5万円
(2)判定日の日経平均株価が7000円以下
判定日の日経平均÷10000円。(もし6000円だとすると60万、5000円だとすると50万になってしまいます。)
EB債と日経平均リンク債の違い
 この2つの商品の大きな違いはもし株価が下落していた場合、株式で帰ってくるのか損失を確定して帰ってくるのかの違いになります。日経平均リンク債では損失を確定して帰ってきますが、EB債であれば株式で帰ってくるので、もしその株式が自分が購入したいと考えている株式の場合は非常に有効に活用できるのです。
 もしまとまったお金で株式を購入する場合は検討してみてはいかがでしょうか?

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